有松・鳴海絞りの7272

名古屋の絞り染めは、約400年前の名古屋城築城の際に、九州豊後の人々によって伝えられたといわれています。その後尾張藩の手厚い保護のもとで急速に発展し、東海道を行きかう旅人に名産品「有松・鳴海絞り」として珍重され、その名が全国に広まったといわれています。

東海道53次の宿場町「鳴海宿」で販売されていたたためひろまったのです。現在は有松のほうが昔の町並みが数多く残っており、ついつい有松絞りと思われているかたも多いですが、「有松・鳴海絞り」いや「鳴海・有松絞り」といってもよいと思います。

鳴海と有松の絞りの違いは?

実は筆者の実家は鳴海で染色工場を経営していました。糸で絞った生地を染めたり、注染染めといって型紙に糊をつけて染色し、手ぬぐいやオシメなどの染色加工をしていました。

祖母は絞りの職人として針のついた台にカラコロと糸を通して生地を絞っていました。大変根気のいる作業です。

鳴海絞りのよさはその糸で絞った柄と藍色を中心とした染色の色あいにあります。

有松・鳴海絞りにも現代の進化が

400年続く伝統工芸ですが、製造工程に新しい流れがやってきています、

鳴海絞りはチャレンジを始めました。

ロボットによる絞りの制作です。ロボットで糸をつかわず、樹脂の輪っかをはめこんで染色します、糸をほどくこともなく、工程が大幅に短縮されます。

絵柄や型をCGで作成すれば自動的にAIが調節して染色できるようになりそうです。今までできなかった細かい絵柄や複雑なものも短期で制作できます。

鳴海絞りはロボットを活用してFA化にチャレンジしてます。

400年の歴史に新しい名古屋のロボット産業の技術を加えた素晴らしいものになりそうです。

有松絞りはデザイン力で勝負

一方有松では若い女性作家を中心に今までにないデザインで絞りのよさを表現した作品づくりをしています。どうしても和風のイメージの強い絞りも、デザインと素材の組み合わせで芸術的な作品になります。特にヨーロッパを中心に海外でも認められるようになってきました。

有松・鳴海絞りの発展のためには

絞りの体験をするワークショップが開催されています。子供たちを中心に絞りにふれることで伝統を守っていこうとしています。

しかし、これだけでいいのでしょうか?

伝統工芸は歴史があるので次世代に伝えていくべきではあります。

しかしながら産業としてなりたたなければ後継していくことができません。

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